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年の瀬に開催されたオークションに対する感想を全部…そう、全部吐き出そう

ニューヨークと遠い異国で得た16の雑感を列記した。

朗報! 2021年も残りあとわずかとなり、ゆっくりと休暇を取る方も多いのではないだろうか。時計業界にとって、今年もすばらしい年であった。あらゆる価格帯の時計と時計製造への関心がかつてないほど高まったからだ。そしてそれは12月10~11日にニューヨークで開催された最高のオークションシーズンにも表れていた。

私はこのオークション日程の大詰め、非常にユニークな立ち位置にいた。オンリーウォッチを含む11月のオークションを目的にジュネーブに行き、週末の2021 フィリップス・ニューヨーク・ウォッチオークションにマンハッタンへ向かったのだ。フィリップスがニューヨークで時計オークションを開催するのは2年ぶりで、パークアベニューの新しい旗艦本部での初めてのライブオークションだった(フォトレポートでもその様子を紹介している)。ニューヨークの時計オークションに参加した経験は何年も前からあるが、ジュネーブとニューヨークで連続して開催されたことで、国際的オークションを成功させるために必要なニュアンスの違いやそれぞれのセールで現れるトレンドの萌芽をより深く理解できたことは大きな収穫だった。

私はオークションの両日ともノートを傍らにフィリップスの166ロットすべてを見ながら、自分の考えや印象を記録した。またニューヨークのサザビーズ、ロンドンのボナムズ、そしてサザビーズとクリスティーズが主催する今年最後のオンラインオークションにも参加し、より広い視野で全体を捉えた。網羅しなければならないことが多い ため、先に何人かのオークション専門家に電話して意見を聞いてみた。参考までに私は誰もが注目するティファニーブルーの時計を敢えて無視するよう努めた。では、さっそく始めよう。

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